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	<title>Mystic Antique : Daily : 2004-15-15</title>
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<h1><script type="text/javascript" src="/analyze.js"></script>Mystic Antique : Daily : 2004-12-15</h1>
<p class="navi"><a href="../">Mystic Antique</a> &gt; <a href="2004_12.html">2004-12</a> &gt; 2004-12-15</p>
<div style="display:none"><!--#include virtual="../../efstat/fcount.cgi?LOG=index"--></div><div id="article">
	<div class="section">
		<h2 class="title" id="article_000160"><a href="http://aitsu.s28.xrea.com/ma/archives/000160.html">運命</a><small>@2004-12-15</small></h2>
		<p class="category">Category: <a href="http://aitsu.s28.xrea.com/ma/archives/cat_tale.html">tale</a></p>
		<p>「もうだめよ、私はそんなに長い間あなたを待つ事なんてできない」</p>
<p>「仕方ないんだ、これが終わればきっと莫大な収入が入るんだ。そうすれば君の事だって幸せに」</p>
<p>彼女は僕の口を押さえ、「さようなら」と告げ僕の家を飛び出してしまった。僕は玄関で立ち尽くしていた。</p>
<p>彼女とは非常に運命的な出会いだった。たまたま僕が一本電車に乗り遅れ、たまたま彼女が財布を電車の中に落としてしまい、たまたま僕が交番に届けたら、たまたま彼女が同じ交番で落し物を待っていたのだ。その日のうちに食事に行き、交際が始まった。顔はあまり良くなく、たいした取り柄も無かった自分に彼女ができて、毎日が幸せだった。</p>
<p>……あれから5年。僕は休みも取らずに働きプロジェクトを成功に導いた。彼女に宣言した通り莫大な収入も得た。今後働かなくても十分に老後まで暮らしていける額だ。だが、最愛の彼女は既に僕から離れてしまっていた。独りで暮らすのは寂しかったし、今の財産を全て独りで使うなんて到底できっこなかった。</p>
<p>とはいうものの、僕の周りには出会いのきっかけなんて存在しなかった。それでも結婚相手が欲しかったので、僕は仕方なく結婚相談所に足を運んだ。</p>
<p>「ようこそ、当相談所へ。結婚相手を探しているんですよね？えーと、こちらの紙に、必要事項を全て記入して提出して下さい。一週間後にはこちらで貴方にぴったりの女性を探し出す事ができます」</p>
<p>言われたとおりに自分の特徴を紙に書き、提出した。もちろん、莫大な財産を持っている事も書いた。</p>
<p>一週間後、また結婚相談所を訪れた。手渡されたのは、どうやら僕と結婚を望んでいる女性のリストらしい。50人もの女性が必死にアプローチしていた。みんな金目当てなのだろうか。きっとそうなのだろう。そう見えて仕方が無かった。</p>
<p>ありがとうございましたと礼を言い、帰ろうとした。</p>
<p>「待ってください。財布忘れてますよ」</p>
<p>「ん？ああ。どうも、ありがとう」</p>
<p>僕はその時気付いた。なんだ、そうだったのか。</p>
<p>「お礼に食事でもいかないかい？5年間分の話を君に聞かせたいんだ」</p>
<p>彼女は、笑って頷いた。</p>
		
		<p class="posted">
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		</p>
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<address>Author:Aitsu / Mail:<a href="aitsu_ahya@hotmail.com">aitsu_ahya@hotmail.com</a></address>
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